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ディック・ブルーナ・デザイン文庫本「Zwarte Beertjes」シリーズ入荷

数は多くありませんが、オランダの文庫本「Zwarte Beertjes」シリーズが入荷しました。

「Zwarte Beertjes」文庫本は、「ミッフィーちゃん」で知られるディック・ブルーナが、家業であった出版社のデザインを手がけたもので、1950年代後半から70年代の間に1000を優に超える装丁が送り出されました。

内容は推理もの、アクションものが多く、またオランダ語でもあるため、普通であれば読むこともままならないものですが、そのデザインや何気ないサイズ、なんとも表現に困るような存在感故に手元に置いておきたくなる書籍たちです。

ほぼ書籍のコンディションに準じた価格としておりますので、掘り出しものがあるかもしれません。

こちらの検索ショートカットで、全て見ることができます。


Catalog更新とWebpageリニューアル

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが(気づかれないように密かに進行していたのですが)、CLASSICUSのWebpageをリニューアルしました。

効果などを考えれば、今までのページで必要にして十分だったとは思うのですが、どうやらこれからのトレンドは、「モバイルフレンドリー」つまり携帯端末でも見やすく、「セキュリティ」つまり通常のWeb閲覧でもセキュリティ接続(SSL)推奨、ということらしく、裏を返せば「モバイルフレンドリーではなく、セキュリティに対応していないサイトは、検索結果で不利益を招きますよ」という天(Google)のお達しなのです。

とはいえ、旧CLASSICUSサイトは、本当に一からhtmlでコツコツと作り上げたサイトのため、今から手作業でモバイルフレンドリーサイトへ改装することは、考えただけでもゾッとします(実際は言うほど大規模なサイトでもないのですが)。SSL導入に至っては素人ではほとんど不可能、どこかのサービスに頼るより他ありません。

結果、今をときめくblogベースシステムであるWordpressを使ってこれらを一挙に解決することを目論みました。Wordpressは無数に公開されているテーマを選ぶことによって、好みのデザイン、機能が実現でき(もちろんモバイルフレンドリー対応のものも多くあります)、これまた無数のプラグインによって様々な付随機能(SSLであったり)を加えることができるのです。旧サイトでも隠しブログやSpecialityカタログなどでWordpressをしれっと利用してはいたのですが、今回、これらも含めて全て一つのWordpressシステムに統合するような形としました。

懸案はレコードリストでした。今までのレコードリストは、データベースに入力したものをhtmlとして出力するプログラムで作成してきました。Wordpressはblog投稿がベースとなるため、レコード1点で1投稿、一つのジャンルを1投稿にまとめる、レコードリストをWordpresの外に置く、などの選択肢が考えられましたが、どの方法も帯に短し襷に長しで上手くありません。

そこでいっそのこと、Wordpress上で動くショッピングカートシステムはどうだろう、と実験を重ねた結果がこのサイトというわけです。まださまざま調整中で、新着リストなどが上手く出力できなかったりしてご迷惑をおかけしていると思います。

プラス要素の副産物としては、Unicodeに対応したため、従前のリストでは「Discophiles Francais」や「Pathe」と表示していたものが「Discophiles Français」「Pathé」と表示できるようになりました(実に小さな拘りですが)。これまでも表示だけであれば可能だったのですが、検索プログラムでUnicodeに対応したものがほとんど無かったため断念していたのです。Wordpressの賢い検索機能によって、検索は「Pathe」と入力しても大丈夫なところがまた素晴らしい。

もう一つのプラスとして、カートからのカード決済が可能となりました。いちいち問い合わせのメールを出して、銀行振り込みをして、というような面倒がありませんので、メールやら電話やらでの煩雑なやり取りが億劫な方にもご利用いただければ幸いです。

さて長文となってしまいましたが、少しづつ入力していた分を新着として掲載しました。1、2ヶ月もすれば色々なことに慣れ、今まで通りの更新ができるようになると目論んでおりますが、果たしてどうなることやら…。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

写真はサッカーロシアワールドカップと映画『スターリンの葬送狂想曲』にあやかって?、サンクト・ペテルブルク音楽院のソフロニツキー資料コーナー。

映画『スターリンの葬送狂騒曲』

言うまでもなく、旧ソ連という国は形容するのも困難なような、ほとんどコメディのような国であったと言えるでしょう。笑うべき事象の中で人々が抑圧され、次々と粛清されていくのですからたまったものではありません。

しかし私は、このような無茶苦茶な国であったが故にロシア・ピアニズムが発展、あるいは動態保存されたのだと固く信じています。それは結果として私たちロシア・ピアニズム愛好家にとって嬉しいことであったには違いありませんが、その真実はお粗末な社会体制の網から漏れ出た「偏差」に過ぎなかったのではないか、との疑念も拭いきれません。数世紀先の歴史学者がソ連とロシア・ピアニズムをどのようにして総括するのか…今は想像すらつきません。

そんなロシア/ソ連偏愛家にとって、見逃せない映画が登場します。その名もズバリ『スターリンの葬送狂騒曲』。内容はこの表題にほとんど語り尽くされているのではないか、と思えるほどの秀逸なタイトルです。

昨今は、エイゼンシュタインやタルコフスキー、ノルシテインなどのソ連映画とはまた違った、いわば現代ロシア映画とでも言えるもの(その多くがB級映画ですが)が数多く紹介され、また『チャイルド44』のようにロシアを舞台とした映画も増えており、ちょっとしたロシア映画ムーブメントのようになっています。そのような中あえてこの映画を紹介するのにはちょっとした訳があります。

ロシア・ピアニズム愛好家であれば、マリア・ベニヤーノヴナ・ユーディナの名はご存知かと思いますが、中でもユーディナとスターリンとの関係は虚実入り交じる伝説として語られています。この映画にはそのユーディナが登場し(演じるはなんとオルガ・キュリレンコ)、しかも例のスターリンとの関係も含め、相当なキーパーソンを演じているようなのです。

コメディのような国をコメディとしてどのように描くのか、ユーディナは果たしてどのような役回りを演ずるのか。ロシア・ピアニズム好きを称するからには、この映画は是非にも観なければならないのです。

監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:スティーヴ・ブシェミ、サイモン・ラッセル・ビール、マイケル・ペイリン、アンドレア・ライズブロー、オルガ・キュリレンコ 他
2018年8月3日より全国ロードショー
映画『スターリンの葬送狂騒曲』公式サイト

『Discopaedia of the Russia Pianism』

振り返ってみますとよくよく長いこと「ロシアピアニズム」にのめり込んできたわけですが(そしてこれから先ものめり込み続けることになるのだろうと思いますが)、この辺りで資料を再度まとめておくのも悪くないのではないかと思い立ち、この度『Discopaedia of the Russia Pianism』として出版する運びとなりました。

出版といいましてもAmazonのオンデマンド出版となりますので、ご不便かとは思いますが購入できるのはAmazonのみとなります(店頭に若干数置いております)

内容は、youngtreepress版『ロシアピアニズム』巻末のディスコグラフィを再編集、大幅増強したものと考えていただいてよいと思います。国外への展開に色気を出して、解説文等は全て英文として、巻末にロシア語、日本語カナを含めた人名索引を付ける形としました。この索引は、分かる範囲ではありますが、生没年、国籍、父称(ロシア語のみ)などを含んだ詳細なものとなっております(とあえてここで書くのは、これに随分と苦労したことへのいかばかりかの反動です)

情報化社会の破滅的な発展を考えますと、このような書籍が役に立つのもあと少しばかりではないかと思いますが、何某かお役に立てていただければ幸いです。 ご購入は、こちらのページより可能です。



チェコの映画祭三題

今年も押し迫ってまいりましたが、なんとチェコ関連の映画祭が目白押しです。

一つめは、すでに始まっております、「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」です。11月11日~12月1日まで、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて開催中です。『ひなぎく』やゼマンの作品はぜひとも見たいところです

続いては、近代美術館の京橋フィルムセンターで開催される「チェコ映画の全貌」です。こちらはさすがに多士済々で、無声映画時代から時代を追っての上映で、本数も相当数になります。ニェメツやメンツルの作品もありますが、「永久上映禁止」になったという『火事だよ!カワイ子ちゃん』は見なければならない気がします。期間は、11月28日~12月24日です。

最後は、『レモネード・ジョー』の「ブルデチュカ映画祭」です。ブルデチュカはゼマンやトルンカ作品の脚本も数多く手掛けており、今回も代表作といえる『レモネード・ジョー 』のほか、トルンカの『皇帝の鶯』とゼマンの『ほら男爵の冒険』が上映されます。ユジク阿佐ヶ谷にて12月2日~12月15日まで開催です。

本家フランスを超えるナンセンスなヌーヴェルヴァーグ作品から、抒情詩の極みといえるトルンカ作品、それらのルーツともなる無声からトーキー初期までの映画など、これ以上ないほどチェコ映画を楽しめる一月となりそうです。



Catalog更新

未だ用意したレコードの1/3ほどの入力が間に合っていませんが、余り遅れるのも考えものですので、ひとまずCatalogを更新いたしました。年内にもう1度更新できればと考えております。
また、Specialityに署名入り写真等を追加しました。今後も、少しづつ追加予定です。


Catalog更新

寒い日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか。遅ればせながら、Catalogを更新いたしました。


Catalog更新

数は少ないですが、ゴールデンウィーク進行で早めにCatalogを更新いたしました。