リサ・デラ・カーサ(Erna Berger, 1919-2012)
ウィーン国立歌劇場で長く活躍し、名録音を数多く残したウィーンの名花。
88×130mm 光沢印画紙プリント。余白にブルーインクによる署名。
antique records 33 & 78rpm, antique books
リサ・デラ・カーサ(Erna Berger, 1919-2012)
ウィーン国立歌劇場で長く活躍し、名録音を数多く残したウィーンの名花。
88×130mm 光沢印画紙プリント。余白にブルーインクによる署名。
アンリ・レフコヴィッツ(Henri Lewkowicz,1919-1981)
一般的にはほとんど知られていませんが、唯一残したリサイタル盤が極めて希覯盤のためレコードコレクター界隈では妙に有名となっているヴァイオリニストです。ポーランド出身。若くしてパリのブーシュリ門下となりパリでデビューも果たしますが、大戦の混乱を避けてスペインへ移住、その後もスペインを中心に活躍したようです。
95×147mm Conciertos Daniel, Buenos Aires. 光沢印画紙プリント。墨色インクによる直筆。
アントン・デルモタ(Anton Dermota,1910-1989)
ウィーンで活躍したオーストリアのテノール。殊にモーツァルト歌いとして知られ《魔笛》《フィガロの結婚》《ドン・ジョヴァンニ》などLP期に多くの名演を残しました。また、《冬の旅》をはじめとするドイツリート録音も忘れることができません。
90×140mm バライタ印画紙プリント。墨色インクによる直筆。
1967年エリザベート・コンクール・ヴァイオリン部門授賞式の案内リーフレットです。
リーフレット扉にキルヒホルン、ミラノヴァ、クレーメル、カントロフのサイン。カントロフ(左下)
142×204mm 二つ折りのリーフレットに金箔型押しの入った化粧紙表紙がついており、紐綴じとなっています。
B&O(Bang & Olufsen)
「SP1」は、B&Oのレコードプレーヤー「Beogram」の専用アームに取り付けるための専用カートリッジ「SP2」に、一般的なシェルにも取り付けられるようにブラケットなどを設けたモデルです。また「SP1 Stereodyne II」はアメリカ輸出向けに販売されたもので、ボディ下部に「SP1」のような平らな部分が無いのが特徴となっています。
発電方式は変形MI型ですが、B&OはMMC型(Moving Micro Cross)
当カートリッジは中古となりますが、ボディに大きなキズやサビなどは見受けられません。また針先は、Electro-Voice製の新品リプレース針が取り付けてありますが、Electro-Voiceのスタイラスは、「Stereodyne II」に標準装備されていた純正品となります。
初期盤を再生するときに、避けて通ることの出来ない問題の一つがイコライザーカーブです。
現在市販されているプリアンプやフォノイコライザーアンプのイコライザーカーブ(Phono入力の特性)
そもそも、「RIAAカーブ」と呼ばれるイコライザー特性は1952年にRCAが「NEW ORTHOPHONICカーブ」として発表し、1953年にはRIAA(Record Industry Association of America)
RIAA以前の主なイコライザーカーブには、コロンビアカーブ、NABカーブ、AESカーブ、デッカffrrカーブ、RCAカーブ、British-LPカーブなどがあります。これらは、コロンビアカーブとNABカーブがかなり近い特性であることを除けば、それぞれに異った特性を有しており、実際それらのカーブグラフを眺めてみても誤差として看過できるような差ではないように思います。
とはいえ、これらの初期盤をRIAAカーブで再生しても大きな音の破綻が起きるわけではありませんし、トーンコントロールを使えば相応に元のイコライザーカーブへ近づけることも可能です。それにも関わらず、イコライザーカーブを合わせて(実際には、採用しているカーブを明記しているレコードは少なく、カッティング工場やプレス年代、レーベル、そして最後には聴いた音から類推するより他ないのですが)
初期盤コレクターの方々であればすでにご承知でしょうが、その昔、評論家が酷評したような初期盤などの中にも素晴らしい演奏が多々あります。これなどは、RIAAカーブの再生によって聴かれた、半ば間違った前提によって成された評論であったと考えるのは、少し好意的に過ぎるでしょうか。
例によって前置きが長くなってしまいましたが、このアンプは、各社のイコライザーカーブに対応した管球式の可変型イコライザーアンプです。イコライザー部の他にセレクターとボリュームを取り付けてあるため、パッシブ型の簡易プリアンプとしても使用可能です。
イコライザー部は、ロールオフ(高域減衰)
ロールオフとターンオーバーはそれぞれに独立しており、いずれもフラットのポジションが設けてあるため、LP、78回転SPを含めたほぼ全てのイコライザーカーブが再現可能です。また、ターンオーバーには別に低域上昇限度(ブースト量)
使用部品はMILスペックのものを中心に音質、信頼性の高いものを選んでおり、全て手配線によって作られています。電源部は、オーバースペックと思えるような大型のオイルコンデンサーと、リップルフィルターによって平滑してあり、電源起因のノイズはほぼ認識できなレベルとなっています。
このアンプは、以前当店でオーダーメイドにて販売していたもので、ご購入されたお客様のグレードアップに伴って里帰りしてきたものです。ワンオーナー品であり、各数値も問題はありませんでした。むしろエージングが進んで程よい状態になっているのではないかとも思います。
音については最小限の音作りで精緻、すなわちモニターサウンドに近い印象を受けますが、販売側の評価を書いたところで大した参考にはならないと思いますので割愛させていただきます。店頭での試聴が可能です。
Roll-off
1.59KHz(表記は1.5KHz)
2.12KHz(表記は2.1KHz)
2.5KHz AES/RCA等
3.0KHz Decca/CCIR
12KHz SP(フィルター)
Turn-over
300Hz SP
400Hz AES/CCIR
500Hz RIAA/Columbia/NAB/Decca/HMV
630Hz RCA-EP
800Hz RCA
Turn-over boost
6dB SP
12dB Decca
14dB Columbia
16dB(表記なし)
20dB RIAA/RCA/AES
サイズ W285 × H160 × D400mm
重量 約5kg
消費電力 約30W
いわゆる針先交換サービスとなりますが、交換の際に針先を45μmmスタイラスへ変更いたします。
写真はサンプルとなりますが、Ortofon Type-Aへ取り付けたものです。初期のオルトフォンは各針先径のカートリッジを用意しており、45μmmの識別カラーが黄色でしたので、マーキングに黄色を入れています。
スタイラス交換はモノラルカートリッジが基本ですが、SPUなど一部ステレオカートリッジへ取り付けることも可能です。これまで、Ortofon SPU、Type-A、Type-C、Pierre Clementなどへの取り付け実績があります。一部、交換ができないカートリッジもあります。ご了承下さい。
針先交換となるため、針先の摩耗や、針先が折れたり取れてしまったものでも交換可能です。ただし、カンチレバー等他の部分にダメージのある場合は、別途修理費用が必要となります。ダンパー交換などのメンテナンスも同時に対応可能です。詳細はお問い合わせ下さい。
OFD45のページにも45μ針について書いておりますのでご参照ください。
また、太針については少し考察を書いておりますので、参考までにご覧いただければと思います。
Barco時代のEMTへ特注したモノラル太針、OFD45です。EMT純正の特注スタイラスがついており、ODF45のプレートもEMTが作成したものです。
45μmmスタイラスとなりますので、ちょうどモノラル針(25μmm)
特殊目的のカートリッジで、25μ針では音が歪んだり底づきしてしまうもの、逆に65μ針では鈍った音となったり上滑りしてしまうような盤を再生するために作成を依頼したものです。
25μ針ではどうにもならない初期Melodiya盤が劇的な音の良さで再生できるのはもちろんですが、意外に適応範囲は広く、ビリ付きの出るDecca初期プレスの一部、アメリカColumbiaやVoxの初期プレスの一部なども見事に鳴らします。他にも、25μ針では歪みの大きい初期盤など、このカートリッジによって素晴らしい再生音が得られるものが多くあります。
また、いわゆる電蓄SP、DGのVariable Grade盤や戦後イギリスDecca盤なども、65μ針よりもこちらの45μ針の方がより鮮明に再生できます。フルトヴェングラーのVG盤SPなど目を瞠る再生音です。
OFD65をベースとして作られていると思われますので、インピーダンス25Ω、指定針圧は9gです。モノラル専用カートリッジですので針圧はソリなどがある場合は多少重くできますが、EMTは、構造がほとんど同一のOrtofonと異なり、カンチレバーが少し弱いのであまり重い針圧をかけ続けるのはおすすめできません(その分トレース性能には優れているのですが)
シェルはSPU-Aシェル用アームへ取り付けられるようにスクエアピン仕様に変更してあります(EMT仕様のダイヤピンへ戻すことも可能です)
使用時間はLP、SP合わせて50時間ほどで、スタイラスはほとんど摩耗していません。適応できる盤が多いとはいえ、大した数ではありません。一生針交換の必要は無いと思います。
太針については少し考察を書いておりますので、参考までにご覧いただければと思います。
EMT Franz時代のTMD-25です。EMTの標準モノラルカートリッジとして、現在も生産の続けられているものです。Franz時代のものは、Barcoやそれ以降のものと比べ、より濃密な音がすると言われています。1980年代製造のものと思われます。針先は使用僅少。針先チェックとダンパー調整済です。ケース内のプラスチックモールドが黄ばんでいます。
オルトフォン等のアームベース固定用のネジ、ナット、ワッシャーのセット3本組です。
アームベースの固定ネジは、どうあってもマイナスネジ、しかも丸皿ネジ(皿ネジのネジ頭がふくらんでいるもの)
通常の平らな頭の皿ネジや、ましてやプラスネジなど美的にまったく受け付けないのです。美的に受け付けないということは、音にも(精神的?)
ところが令和となった現在、丸皿プラスネジや通常のマイナス皿ネジなどを見かけることはあっても、マイナスの丸皿ネジを見つけることは極めて困難です。少し径の大きなものですと外国車のリペア用などに作られていたりもするのですが、それも扱いに気を使わないで済むステンレス製が主流となってしまっています。
中古の部品を探してみても帯に短し襷に長しということで、ついに特注部品として作るに至った次第です。
サイズはM3×25mm。基本的にトーレンスTD-124のアームボードにオルトフォンのアームベースを取り付けることを想定していますが、少し長さに余裕を持たせましたので、オルトフォンの旧タイプアームやデッカアームにも問題なく使用可能です。また、アームを取り付ける部分の板厚が10mmほどでしたら大抵のアームベースに使用可能かと思います。多くのプレーヤーキャビネットはアーム取り付け部裏面に座ぐり加工がされていますので、使える場合も多いのではないでしょうか。
ナット、ワッシャーもネジ同様真鍮にニッケルメッキです。ここをステンレスやユニクロメッキでお茶を濁してしまうようでは画竜点睛を欠くというものでしょう。