SPECIALITY一覧

SP000042

Fonofilm A-25D、Ortofon赤エンブレムです。「FONOFILM」カバーでシリアルナンバーもかなり若い番号となりますが、4ピン出力仕様となっており、シェルそのものも後期型となっています。純正、非純正は分かりませんが、おそらく1度はメンテナンスによってケース交換がなされているものと推察されます。古いシリアルナンバーのもの特有の押し出しが強く、良くも悪くもアクの強い音ですが、大変魅力的に感じられます。シェル交換ということで価格は若干安くなっていますが、初期のOrtofonの音が聴けるという意味では貴重です。針先は使用僅少、ダンパー交換済です。

SOLD

SP000040

「No. 41」はJS(Jørgen Schou)製のオルトフォンSPU指定トランスで、倍率などの使いやすさなどからSPUに最も適合したトランスとも言われています。特に初期に生産されたものは、その音の良さも手伝って相当に入手が困難なものの一つとなっています。「No. 41」はOrtofon指定トランスであったためかかなり長期に渡って生産が続けられ、今回販売するものは1970年代製の中、後期型となります。MCトランス用の他(日本ではオーディオニックスが輸入、ケーシングし販売していたと記憶しています)、PA機器などにも使用されていました。また、「No. 384」ほどメジャーにならなかったためか、いわゆるオーディオ向けの再生産はされなかったようです。「No. 41」のゲインはおよそ115倍(41dB)で、ローインピーダンスのSPUをフォノイコライザーに入力するのに丁度良い倍率となっています。後期型ですから名器と言われた初期型と比較をされてしまうのはやむを得ないことです。しかし、初期型から同一仕様で作り続けられてきたわけですから、このトランスの音も「41」の音と言って差し支えはないと思います。ケーシングにはイギリスEddystone製のメタルダイカストケース、ピンジャックはスイッチクラフト製、アースターミナルはHHスミス製レトロタイプを使用しています。

入力インピーダンス:1.5Ω
出力インピーダンス:20kΩ
昇圧比:41dB(約115倍)
SOLD

SP000044

「F10-30」はアメリカのカートリッジメーカーGradoがモノラルカートリッジ向けに製造したMCトランスです。昇圧比はおよそ9倍で、出力の高いモノラルカートリッジとも組み合わせやすくなっています。600Ω受けとなっていますが、いわゆるバランス入出力向けではなく、標準的なPhono入力インピーダンス(47kΩ)から倍率を逆算した結果であったと思われます。基本的にハイインピーダンス受けは問題ありませんので、ローインピーダンスのものから100Ω以上のものまで幅広く対応することが可能です。ケースに直接RCA端子が取り付けてあり、このまま使用することも可能な状態です。コード取り出し部分のゴムブッシュが硬化していますが、実用上は問題ありません。在庫は2個ありますので、組み合わせてステレオとすることも可能です(倍率は若干苦しいですが)

入力インピーダンス:600Ω
出力インピーダンス:47000Ω(47kΩ)
昇圧比:18.9dB(約9倍)
¥ 80,000

SP000045

17世紀に描かれたブルガリアに現存するイコンの名作を手描きによって複製したものです。特定はできませんでしたが、おそらくネセバルの聖ステファン教会内のイコンの複製と思われます。板の傷みなども再現しています。裏面に証明シールが貼られており、作者はMonika Aserova(120✕160mm)

SOLD

SP000033

フルトヴェングラーのサイン入りの大判写真(額装済み)です。

比較的大きい署名と献辞、その下には1930年3月19日と日付が書き込まれています。献辞は達筆故に読めませんでした。写真は、当時音楽家の写真を多く残したウィーンFayer社製で、比較的有名なフルトヴェングラー若き日の写真です。

サイズは180×238mmと大きな版で、当時のことですから版(フィルム)から直接密着プリントしてあるものと推測されます。コンディションは、上部の中央付近に水濡れのようなもので傷んだような跡があり、四隅には鋲で留めた跡の穴が開いています。上部の傷みは残念ですが、鋲の跡などは署名を受け取った人が大事に飾っていたことが偲ばれ、これはこれで味わいがあると思っています。角などにもわずかな折れ跡などがありますが、その他に目立った傷みはほとんどありません。

いずれにしましても、これだけ大判かつ有名な写真に署名が入っているものは、相当に貴重なものと思われます。額縁は半切りサイズ、美術館とも取り引きのある工房に額の選定から依頼し、裏は青紙で封をしてあります。

SOLD

SP000034

1996年5月13日、ロンドン・ウィグモア・ホールでの演奏会プログラムを額装したものです。亡くなるおよそ半年前の演奏で、おそらく最後の演奏会となったものです。贔屓目とはいえ、晩年の姿を捉えた写真には心打たれるものがあります。フレームのサイズは大衣サイズとして、少し余白を多めに取っています。裏面はプログラム保護の観点から青紙で封をしてあります。画面上の白い点は照明の写り込みです、ご了承下さい。

¥ 15,000

SP000049

アルド・ベルトッチ(Aldo Bertocci, 1915–2004)は、1940年代から70年代にかけてイタリア・オペラを中心として主にスカラ座で主役、脇役を演じ、現代オペラの初演にも多数参加。1960年にはカナダでオテッロ役も歌った(以上、フランコ酒井著『失われた声を求めて』より)。105×150mm 光沢印画紙。青インクによる署名。

¥ 15,000

SP000058

ジャック・ジャンセン(Jacques Jansen, 1913–2002)はバリトン・マルタンとして、同年代に活躍したカミーユ・モラーヌと並び称される名歌手です。バリトン・マルタンは、やや軽めの声でバリトンの声域よりも高い部分まで歌いこなすことのできる歌手のことで、18世紀に活躍したマルタンというバリトンが始祖とされていますが、実際にバリトン・マルタンというものが認知されるようになったのは、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》以降ではないでしょうか。ジャンセンとモラーヌの2人もペレアスを当たり役としており、いくつかの録音を残している他、アンゲルブレシュトの指揮で1日違いのダブルキャストで出演したものを聴くこともできます。ジャンセンとモラーヌは同世代でレパートリーも重なっていたことから、現役の頃からなにかにつけて比較されていたようです。ジャンセンはモラーヌに比べると、いく分直線的であえて細やかな表現を覆い隠すような歌い方をしますが、それがまたジャンセンを特徴づける魅力ともなっています。しかし、モラーヌとジャンセンを俎上に載せるなどというのは野暮というものでしょう。ただ一つ、見てくれという意味においてはジャンセンは長身の美男子であったため、舞台などでは一際映えるものがあったそうです。102×148mm 光沢厚紙印画紙プリント。もともとはパリのスタジオ・アルクールで撮影したものですが、若干プリントが荒い感じもあり、おそらくGreffという会社で複写プリントしたのではないかと思います。写真下にはなかなかの達筆で献辞と署名が入っています。

¥ 30,000