ロディオン・シチェドリン追悼

去る8月29日、ポスト・ショスタコーヴィチを代表する作曲家の一人、ロディオン・シチェドリンが亡くなりました。92歳だったとのことで、ロシアというお国柄からも長命を全うしたといえるでしょう。

シチェドリン版《カルメン》や《アンナ・カレーニナ》、オペラ《愛のみならず》や《24の前奏曲とフーガ》など名作を挙げれば枚挙に暇がありませんが、社会主義リアリズム的な曲から前衛作品まで変幻自在ながら、いつもどこか親しみを感じる作風であったように思います。そのような意味においては、社会主義ではなく普遍的リアリズムの作曲家であったのかもしれません。

追悼の意も込め、在庫のレコードを特別にリストのNEW ARRIVALへと並べてみました。飾り棚を埋めつくせなかったところが当店の限界でしょうか…忸怩たる思いです。