SPECIALITY一覧

SP000086

Barco時代のEMTへ特注したモノラル太針、OFD45です。EMT純正の特注スタイラスがついており、ODF45のプレートもEMTが作成したものです。
45μmmスタイラスとなりますので、ちょうどモノラル針(25μmm)と78回転SP針(65μmm)の中間の太さとなります。
特殊目的のカートリッジで、25μ針では音が歪んだり底づきしてしまうもの、逆に65μ針では鈍った音となったり上滑りしてしまうような盤を再生するために作成を依頼したものです。

25μ針ではどうにもならない初期Melodiya盤が劇的な音の良さで再生できるのはもちろんですが、意外に適応範囲は広く、ビリ付きの出るDecca初期プレスの一部、アメリカColumbiaやVoxの初期プレスの一部なども見事に鳴らします。他にも、25μ針では歪みの大きい初期盤など、このカートリッジによって素晴らしい再生音が得られるものが多くあります。
また、いわゆる電蓄SP、DGのVariable Grade盤や戦後イギリスDecca盤なども、65μ針よりもこちらの45μ針の方がより鮮明に再生できます。フルトヴェングラーのVG盤SPなど目を瞠る再生音です。

OFD65をベースとして作られていると思われますので、インピーダンス25Ω、指定針圧は9gです。モノラル専用カートリッジですので針圧はソリなどがある場合は多少重くできますが、EMTは、構造がほとんど同一のOrtofonと異なり、カンチレバーが少し弱いのであまり重い針圧をかけ続けるのはおすすめできません(その分トレース性能には優れているのですが)
シェルはSPU-Aシェル用アームへ取り付けられるようにスクエアピン仕様に変更してあります(EMT仕様のダイヤピンへ戻すことも可能です)。シェルに若干アルミ粉吹きがあります。
使用時間はLP、SP合わせて50時間ほどで、スタイラスはほとんど摩耗していません。適応できる盤が多いとはいえ、大した数ではありません。一生針交換の必要は無いと思います。

太針については少し考察を書いておりますので、参考までにご覧いただければと思います。

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SP000069

EMT Franz時代のTMD-25です。EMTの標準モノラルカートリッジとして、現在も生産の続けられているものです。Franz時代のものは、Barcoやそれ以降のものと比べ、より濃密な音がすると言われています。1980年代製造のものと思われます。針先は使用僅少。針先チェックとダンパー調整済です。ケース内のプラスチックモールドが黄ばんでいます。

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SP000085

オルトフォン等のアームベース固定用のネジ、ナット、ワッシャーのセット3本組です。

アームベースの固定ネジは、どうあってもマイナスネジ、しかも丸皿ネジ(皿ネジのネジ頭がふくらんでいるもの)、さらに言えば真鍮にニッケルメッキでないといけないという固定観念から抜けられずにいます。オルトフォンの旧部品がそうであったということも影響しているのだと思います。
通常の平らな頭の皿ネジや、ましてやプラスネジなど美的にまったく受け付けないのです。美的に受け付けないということは、音にも(精神的?)影響がなかろうはずありません。

ところが令和となった現在、丸皿プラスネジや通常のマイナス皿ネジなどを見かけることはあっても、マイナスの丸皿ネジを見つけることは極めて困難です。少し径の大きなものですと外国車のリペア用などに作られていたりもするのですが、それも扱いに気を使わないで済むステンレス製が主流となってしまっています。
中古の部品を探してみても帯に短し襷に長しということで、ついに特注部品として作るに至った次第です。

サイズはM3×25mm。基本的にトーレンスTD-124のアームボードにオルトフォンのアームベースを取り付けることを想定していますが、少し長さに余裕を持たせましたので、オルトフォンの旧タイプアームやデッカアームにも問題なく使用可能です。また、アームを取り付ける部分の板厚が10mmほどでしたら大抵のアームベースに使用可能かと思います。多くのプレーヤーキャビネットはアーム取り付け部裏面に座ぐり加工がされていますので、使える場合も多いのではないでしょうか。

ナット、ワッシャーもネジ同様真鍮にニッケルメッキです。ここをステンレスやユニクロメッキでお茶を濁してしまうようでは画竜点睛を欠くというものでしょう。

M3×25mm 丸皿ネジ/M3ナット/M3ワッシャー(3本組)
真鍮製・ニッケルメッキ
¥ 1,100
在庫 6

SP000083

カナダNorthern Electric製のインプットトランス「586470」を使用したステレオMCトランスです。
Northern ElectricはWestern Electricのカナダ支社にあたり、「586470」には当然ながらWestern Electric仕様のものもありました。
おそらくNorthern Electric、Western Electricどちらの仕様も、同じ製造委託先での同仕様モデルであったと考えられます。
そのような意味においては、Northern Electricブランドであるがゆえにお買い得ではあると言えます。

「586470」は、「618C」などとともに、名アンプと言われた「124アンプ」のインプットトランスとして使用されたことからも、Western Electricを代表するインプットトランスの一つと言ってよいでしょう。
残念ながら詳細なデータは持ち合わせておりませんが、26dBほどの増幅率とされ、ステレオのMCトランスとしては使いやすい増幅率となっています。

店頭にて試聴可能です。

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SP000084

JS(Jørgen Schou)製のオルトフォンSPU指定トランス「No. 41」の再生産品です。「41」は、倍率などの使いやすさなどからSPUに最も適合したトランスとも言われています。

いわゆる赤ドットこそありませんが、旧型キャップケースに程よく傷んでいる外装からもしや、と思いましたが、引出し線の作法が再生産品のものでした。「41」の再生産品仕様というのは恥ずかしながら初めて見ました。タッチアップなどもされているため、ひょっとするとケースを入れ替えたのかとも思いましたが、そこまでするのなら赤ドットも入れておくでしょうから、やはり(おそらくはオーディオ向け)再生産がされていたのでしょう。

入力インピーダンス:1.5Ω
出力インピーダンス:20kΩ
昇圧比:41dB(約115倍)
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SP000080

PHILIPS MINIWATT 6CG7。オランダ製と思われます。
数字はまあまあ近いですが、ペアではなく2本組としておきます。NOS元箱入。

Maranz#8で使われていることで有名なミニチュア双三極管です。市場に出回っているものはアメリカ製が圧倒的に多いのですが、日本の東芝やイギリスMullard、オランダPhilipsなどでも製造されていました。

Philips Miniwattのものは元々製造数が多くなかったと類推され、現在では相当に入手困難な球となっています。MarantzユーザーにはRCA製黒プレートのものが人気ですが、メッシュプレートのE90F(6BH6)と合わせ、パワー管まで全てヨーロッパ管とするのもよろしいかと思います。

プリント少ハガレ等,箱傷み。

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SP000079

現代型の真空管アンプで有名なイギリスE.A.R.によるMCトランス。4Ω/12Ω/40Ωの入力に対応しており、切り替えスイッチではなくそれぞれに入力端子を用意している他、アース端子も左右個別に接続できるようになっており、音に対するこだわりが感じられます。全体としてはアタリなどもなく美品ですが、正面ロゴの一部が消えている他、RCA端子に少ヨゴレあります。元箱、簡素なオリジナル説明書付き。

入力インピーダンス:4Ω/12Ω/40Ω
出力インピーダンス:(47kΩ)
昇圧比:30db(約30倍)/26db(約20倍)/20db(約10倍)
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SP000070

ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan, 1908-1989)が1953年、ウィーン・シンフォニカーと行ったベートーヴェン交響曲全曲演奏会の第5回(第九交響曲)のプログラム。

150×210mm 見開き2枚組リーフレット。表紙若干の風化による少カケ、少ヤブレ等。

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