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すぎはらゆりアイテム追加しました(ネコリョーシカ、手紙箱、2019年年賀状)

本業のレコード業をさぼっている間に、すぎはらゆりさんが新たな品物を持ってきてくれました。

ネコリョーシカ手紙箱は当店初登場です。照明が写り込んでしまい写真が上手く撮れていませんが、想像力で補っていただければ幸いです。

ポストカードに2019年年賀状が加わりました。直球勝負の図柄です。


Catalog更新

例によって遅くなりましたが、Catalogを更新いたしました。

牛歩のごとく、Catalog画像も少しづつ復旧しております。

写真:パリ・ギュスターヴ・モロー美術館(Musée Gustave Moreau)。モロー終の棲家、トリニテ教会近くのアール・ヌーヴォーの香り漂う4階建ての瀟洒なアパルトマンを、往時の雰囲気を残したまま美術館としました。壁一面に配された特大カンバスの絵の数々に圧倒されます。

【コンサートご案内】アレクセイ・リュビモフ ~エラールを弾く~

ナセトキンやゴルノスターエワ亡き今、本当に最後のネイガウスの弟子と言ってよいアクレセイ・リュビモフが再びコンサートを開きます。

アレクセイ・リュビモフ ~エラールを弾く~

日時:2018年11月2日 (金) 開演:19時00分  開場:18時30分
会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
東京都港区赤坂1-13-1  03-3505-1001

今回は恒例となっているサロン形式でのコンサートではなく、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で、サントリーホール所蔵の1867年製エラールを弾くという素晴らしい企画となっています。

個人的には大ネイガウスの弟子でもありますから、程よく年を経て念入りに調律された現代ピアノでの演奏を聴いてみたい思いはあるのですが、リュビモフの古楽器への愛情と、そのエラールの来歴を考えますと、またとはない機会であることは間違いないでしょう。

コンサートの詳細、お申込み等については、MCSウェブページにてご確認下さい。


「ロシアピアノ小品の玉手箱」アレクサンドル・マルクス

再び急な告知となってしまい申し訳ありませんが、シチェドリンのスペシャリスト、アレクサンドル・マルクスがMSC主催にてサロン・コンサートを行います。

「ロシアピアノ小品の玉手箱」アレクサンドル・マルクス

日時:2018年5月13日 (日) 開場:16時30分  開演:17時00分
会場:MUSICASA(ムジカーザ・代々木上原駅より徒歩2分)
東京都渋谷区西原3-33-1

今回は、オール・シチェドリンというような過激なプログラムではなく、ロシアの小品をグリンカからシチェドリンまで辿ろうという、サロン・コンサートには勿体ないほどの企画です(かつてマリア・ユーディナがモスクワ音楽院小ホールで行ったような企画に近いのかもしれません)
コンサートの詳細については、MCSウェブページにてご確認下さい。

随分と少なくなってしまった、いわゆる我々がロシア・ピアニズムと呼んでいるピアニストの一人ですので、どのような演奏を披露するのか今から楽しみです。


クレジットカード決済が利用可能になりました

これまでPaypalを利用してのクレジットカード決済が可能でしたが、会員登録が必要でした。このたび、会員登録等の必要がないクレジットカード決済が可能となりました。

VISA、Master Card、JCB、American Express、Diners Card、Discoverに対応しているため、ほぼ全てのクレジットカードが使用可能です。

カード情報は決済サービス会社で直接処理され、当店には通知、保管されませんので、安全性も高く安心してご利用いただけます。

Paypalでの決済も引き続き可能となっておりますので、ご利用しやすい方をお選びいただければ幸いです。

取り急ぎのお知らせとなりますが、よろしくお願いいたします。


ディック・ブルーナ・デザイン文庫本「Zwarte Beertjes」シリーズ入荷

数は多くありませんが、オランダの文庫本「Zwarte Beertjes」シリーズが入荷しました。

「Zwarte Beertjes」文庫本は、「ミッフィーちゃん」で知られるディック・ブルーナが、家業であった出版社のデザインを手がけたもので、1950年代後半から70年代の間に1000を優に超える装丁が送り出されました。

内容は推理もの、アクションものが多く、またオランダ語でもあるため、普通であれば読むこともままならないものですが、そのデザインや何気ないサイズ、なんとも表現に困るような存在感故に手元に置いておきたくなる書籍たちです。

ほぼ書籍のコンディションに準じた価格としておりますので、掘り出しものがあるかもしれません。

こちらの検索ショートカットで、全て見ることができます。


Catalog更新とWebpageリニューアル

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが(気づかれないように密かに進行していたのですが)、CLASSICUSのWebpageをリニューアルしました。

効果などを考えれば、今までのページで必要にして十分だったとは思うのですが、どうやらこれからのトレンドは、「モバイルフレンドリー」つまり携帯端末でも見やすく、「セキュリティ」つまり通常のWeb閲覧でもセキュリティ接続(SSL)推奨、ということらしく、裏を返せば「モバイルフレンドリーではなく、セキュリティに対応していないサイトは、検索結果で不利益を招きますよ」という天(Google)のお達しなのです。

とはいえ、旧CLASSICUSサイトは、本当に一からhtmlでコツコツと作り上げたサイトのため、今から手作業でモバイルフレンドリーサイトへ改装することは、考えただけでもゾッとします(実際は言うほど大規模なサイトでもないのですが)。SSL導入に至っては素人ではほとんど不可能、どこかのサービスに頼るより他ありません。

結果、今をときめくblogベースシステムであるWordpressを使ってこれらを一挙に解決することを目論みました。Wordpressは無数に公開されているテーマを選ぶことによって、好みのデザイン、機能が実現でき(もちろんモバイルフレンドリー対応のものも多くあります)、これまた無数のプラグインによって様々な付随機能(SSLであったり)を加えることができるのです。旧サイトでも隠しブログやSpecialityカタログなどでWordpressをしれっと利用してはいたのですが、今回、これらも含めて全て一つのWordpressシステムに統合するような形としました。

懸案はレコードリストでした。今までのレコードリストは、データベースに入力したものをhtmlとして出力するプログラムで作成してきました。Wordpressはblog投稿がベースとなるため、レコード1点で1投稿、一つのジャンルを1投稿にまとめる、レコードリストをWordpresの外に置く、などの選択肢が考えられましたが、どの方法も帯に短し襷に長しで上手くありません。

そこでいっそのこと、Wordpress上で動くショッピングカートシステムはどうだろう、と実験を重ねた結果がこのサイトというわけです。まださまざま調整中で、新着リストなどが上手く出力できなかったりしてご迷惑をおかけしていると思います。

プラス要素の副産物としては、Unicodeに対応したため、従前のリストでは「Discophiles Francais」や「Pathe」と表示していたものが「Discophiles Français」「Pathé」と表示できるようになりました(実に小さな拘りですが)。これまでも表示だけであれば可能だったのですが、検索プログラムでUnicodeに対応したものがほとんど無かったため断念していたのです。Wordpressの賢い検索機能によって、検索は「Pathe」と入力しても大丈夫なところがまた素晴らしい。

もう一つのプラスとして、カートからのカード決済が可能となりました。いちいち問い合わせのメールを出して、銀行振り込みをして、というような面倒がありませんので、メールやら電話やらでの煩雑なやり取りが億劫な方にもご利用いただければ幸いです。

さて長文となってしまいましたが、少しづつ入力していた分を新着として掲載しました。1、2ヶ月もすれば色々なことに慣れ、今まで通りの更新ができるようになると目論んでおりますが、果たしてどうなることやら…。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

写真はサッカーロシアワールドカップと映画『スターリンの葬送狂想曲』にあやかって?、サンクト・ペテルブルク音楽院のソフロニツキー資料コーナー。

映画『スターリンの葬送狂騒曲』

言うまでもなく、旧ソ連という国は形容するのも困難なような、ほとんどコメディのような国であったと言えるでしょう。笑うべき事象の中で人々が抑圧され、次々と粛清されていくのですからたまったものではありません。

しかし私は、このような無茶苦茶な国であったが故にロシア・ピアニズムが発展、あるいは動態保存されたのだと固く信じています。それは結果として私たちロシア・ピアニズム愛好家にとって嬉しいことであったには違いありませんが、その真実はお粗末な社会体制の網から漏れ出た「偏差」に過ぎなかったのではないか、との疑念も拭いきれません。数世紀先の歴史学者がソ連とロシア・ピアニズムをどのようにして総括するのか…今は想像すらつきません。

そんなロシア/ソ連偏愛家にとって、見逃せない映画が登場します。その名もズバリ『スターリンの葬送狂騒曲』。内容はこの表題にほとんど語り尽くされているのではないか、と思えるほどの秀逸なタイトルです。

昨今は、エイゼンシュタインやタルコフスキー、ノルシテインなどのソ連映画とはまた違った、いわば現代ロシア映画とでも言えるもの(その多くがB級映画ですが)が数多く紹介され、また『チャイルド44』のようにロシアを舞台とした映画も増えており、ちょっとしたロシア映画ムーブメントのようになっています。そのような中あえてこの映画を紹介するのにはちょっとした訳があります。

ロシア・ピアニズム愛好家であれば、マリア・ベニヤーノヴナ・ユーディナの名はご存知かと思いますが、中でもユーディナとスターリンとの関係は虚実入り交じる伝説として語られています。この映画にはそのユーディナが登場し(演じるはなんとオルガ・キュリレンコ)、しかも例のスターリンとの関係も含め、相当なキーパーソンを演じているようなのです。

コメディのような国をコメディとしてどのように描くのか、ユーディナは果たしてどのような役回りを演ずるのか。ロシア・ピアニズム好きを称するからには、この映画は是非にも観なければならないのです。

監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:スティーヴ・ブシェミ、サイモン・ラッセル・ビール、マイケル・ペイリン、アンドレア・ライズブロー、オルガ・キュリレンコ 他
2018年8月3日より全国ロードショー
映画『スターリンの葬送狂騒曲』公式サイト

『Discopaedia of the Russia Pianism』

振り返ってみますとよくよく長いこと「ロシアピアニズム」にのめり込んできたわけですが(そしてこれから先ものめり込み続けることになるのだろうと思いますが)、この辺りで資料を再度まとめておくのも悪くないのではないかと思い立ち、この度『Discopaedia of the Russia Pianism』として出版する運びとなりました。

出版といいましてもAmazonのオンデマンド出版となりますので、ご不便かとは思いますが購入できるのはAmazonのみとなります(店頭に若干数置いております)

内容は、youngtreepress版『ロシアピアニズム』巻末のディスコグラフィを再編集、大幅増強したものと考えていただいてよいと思います。国外への展開に色気を出して、解説文等は全て英文として、巻末にロシア語、日本語カナを含めた人名索引を付ける形としました。この索引は、分かる範囲ではありますが、生没年、国籍、父称(ロシア語のみ)などを含んだ詳細なものとなっております(とあえてここで書くのは、これに随分と苦労したことへのいかばかりかの反動です)

情報化社会の破滅的な発展を考えますと、このような書籍が役に立つのもあと少しばかりではないかと思いますが、何某かお役に立てていただければ幸いです。 ご購入は、こちらのページより可能です。