チェコの映画祭三題

今年も押し迫ってまいりましたが、なんとチェコ関連の映画祭が目白押しです。

一つめは、すでに始まっております、「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」です。11月11日~12月1日まで、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて開催中です。『ひなぎく』やゼマンの作品はぜひとも見たいところです

続いては、近代美術館の京橋フィルムセンターで開催される「チェコ映画の全貌」です。こちらはさすがに多士済々で、無声映画時代から時代を追っての上映で、本数も相当数になります。ニェメツやメンツルの作品もありますが、「永久上映禁止」になったという『火事だよ!カワイ子ちゃん』は見なければならない気がします。期間は、11月28日~12月24日です。

最後は、『レモネード・ジョー』の「ブルデチュカ映画祭」です。ブルデチュカはゼマンやトルンカ作品の脚本も数多く手掛けており、今回も代表作といえる『レモネード・ジョー 』のほか、トルンカの『皇帝の鶯』とゼマンの『ほら男爵の冒険』が上映されます。ユジク阿佐ヶ谷にて12月2日~12月15日まで開催です。

本家フランスを超えるナンセンスなヌーヴェルヴァーグ作品から、抒情詩の極みといえるトルンカ作品、それらのルーツともなる無声からトーキー初期までの映画など、これ以上ないほどチェコ映画を楽しめる一月となりそうです。