ヴァンドーム広場(パリ) [News写真2005年4月]

花の都、芸術の都、パリです。

パリへ行く前は、パリ経験者(誰あろう、そのうちの一人はわたしの姉ですが)から、犬のフンが路上に放置されていて臭いが…とか、思ったよりも綺麗じゃない、などと聞かされ、つまりそれほどのところでもないのかな、と漠然と思っていたのですが、初めて行ってみて、その町並みの美しさや、ラテン的いいかげんさも含めた人々の活気と洗練に、なかば圧倒されたのでした。(予告どおり、犬の糞はそこかしこにありました…が)まさに百聞は一見にしかず、なのです。

パリの魅力はそれだけにとどまらず、古いものを大切にするという国民性からか、古書や中古レコード店の多い町でもあるのです(それでもずいぶん数が減ってきてしまいましたが)。市のはずれには、常設のフリーマーケットが2ヶ所あり、新品にしか興味がない、という人々を除けば、1日見て回っても飽きないようなところです。

わたしとは縁遠いのですが、一時、パリといえばブランド品をしこたま仕入れにいくところでもあったようです。ヴァンドーム広場は、その歴史的経緯はともかくとして、現在は高級ブランド店と高級ホテルの立ち並ぶ、パリの別の一面を代表する場所と言えましょう。

ヴァンドーム広場はまた、その一角にかのショパンが住んでいたことでも知られています。日々レコード探しと美術館やら名所を巡っていたわたしも、やはり一度は拝観しておかなければならないところ、というわけです。

夕暮れを予感させる斜めの陽射し、ヨーロッパらしい高い空、散り散りに空を覆う雲、見事なまでの統一感をみせる建物など、思わず「ああ美しい」という言葉が口をついて出てしまうような一瞬です。