前回に引き続き、気温38度のイタリアです。
ミラノはローマに次ぐ第2の都市だけあって、ヴァカンスシーズンかつ猛暑であったにも関わらず、夕闇迫るガレリア周辺には、観光する人、買い物を楽しむ人、それに夕涼みをする人などがそぞろ歩いていました。
ガレリアはドーム型のガラス天井を中心として道が十字に伸びた巨大アーケードで、十字の道はミラノの象徴、ドゥオモやオペラの殿堂、スカラ座などへとつながっています。その壮大な外観はミラノの中心と呼ぶにふさわしい威容と美観を誇っています。
ドーム天井の直下には牛の描かれたタイルがあり、この上で一回転すると何やら幸運が舞い込むらしいのですが、それがどのような幸運なのかは実はミラノっ子も知らないのだそうです。もちろん正しい観光客である私も一回転。
ガレリアには、楽譜で有名なRicordiをはじめとして多くの高級ブランドが店舗を構えています。これは同じようなガレリアのあるナポリの下町風情とはずいぶんと異なっています。2つのガレリアを比べてみると、色々な意味でイタリアの北と南の違いを反映しているようにも思えます。
ここ、ミラノのガレリアにはベンヤミンの言う「幻灯(ファンタスマゴリ)