写真一覧

SP000034

1996年5月13日、ロンドン・ウィグモア・ホールでの演奏会プログラムを額装したものです。亡くなるおよそ半年前の演奏で、おそらく最後の演奏会となったものです。贔屓目とはいえ、晩年の姿を捉えた写真には心打たれるものがあります。フレームのサイズは大衣サイズとして、少し余白を多めに取っています。裏面はプログラム保護の観点から青紙で封をしてあります。画面上の白い点は照明の写り込みです、ご了承下さい。

¥ 15,000

SP000058

ジャック・ジャンセン(Jacques Jansen, 1913–2002)はバリトン・マルタンとして、同年代に活躍したカミーユ・モラーヌと並び称される名歌手です。バリトン・マルタンは、やや軽めの声でバリトンの声域よりも高い部分まで歌いこなすことのできる歌手のことで、18世紀に活躍したマルタンというバリトンが始祖とされていますが、実際にバリトン・マルタンというものが認知されるようになったのは、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》以降ではないでしょうか。ジャンセンとモラーヌの2人もペレアスを当たり役としており、いくつかの録音を残している他、アンゲルブレシュトの指揮で1日違いのダブルキャストで出演したものを聴くこともできます。ジャンセンとモラーヌは同世代でレパートリーも重なっていたことから、現役の頃からなにかにつけて比較されていたようです。ジャンセンはモラーヌに比べると、いく分直線的であえて細やかな表現を覆い隠すような歌い方をしますが、それがまたジャンセンを特徴づける魅力ともなっています。しかし、モラーヌとジャンセンを俎上に載せるなどというのは野暮というものでしょう。ただ一つ、見てくれという意味においてはジャンセンは長身の美男子であったため、舞台などでは一際映えるものがあったそうです。102×148mm 光沢厚紙印画紙プリント。もともとはパリのスタジオ・アルクールで撮影したものですが、若干プリントが荒い感じもあり、おそらくGreffという会社で複写プリントしたのではないかと思います。写真下にはなかなかの達筆で献辞と署名が入っています。

¥ 30,000

SP000027

ハンガリーのヴァイオリニスト、アルベルト・コチシュ(Albert Kocsis, 1930-1995)のサイン入り写真です。アルベルト・コチシュは、フバイの高弟であった名教師エデ・ザトレツキーに師事したハンガリーのヴァイオリニストで、デネシュ・コヴァーチなどと同門となります。同年生まれのコヴァーチの影になり、録音は余り多くはないのですが、バッハの無伴奏やギターとの二重奏、日本でのリサイタル録音などを残しています。写真は83×113mm 光沢印画紙プリント。裏面に献辞と署名、表面にも一筆書きがありますが内容までは分かりませんでした。

¥ 10,000

SP000011

20世紀のフランスを代表するピアニスト(出身はスイスですが)アルフレッド・コルトー(Alfred Cortot, 1877-1962)の署名入り写真です。珍しい若い頃の大判写真に献辞とサインが入っています。写真から判断すると、1920年頃の写真でしょうか。176×237mm 厚手印画紙。Edm. JOAILLIER撮影。小ヨゴレ等。

¥ 120,000

SP000010

ポーランド出身、メキシコとフランスで活躍した名ヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリング(Henryk Szeryng, 1918-1988)の署名入り写真です。1950年代にOdéonレーベルへ録音したバッハの無伴奏がつとに有名です(DGGへのステレオ再録音の評価も高い)。180×240mm 光沢印画紙に青ボールペンによるサイン。1960年10月の日付。上部中央に紙の波打ちが若干あります(スキャン時の光が写り込んでいます)

¥ 50,000