カレンダー一覧

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今年はレコード関連のカレンダーを2点も紹介することになってしまいました。

東京のオペラ界では著名なプロデューサーであり、レコード・コレクターでもある「フランコ酒井」氏制作による『2019年 バリトン歌手レコード・カレンダー』です。2年前のテノール、昨年のソプラノに続く第3弾です。

バリトンと言いましても、そこはイタリア・オペラを中心として活躍したバリトン、それも写真映えするものばかりを集めているあたりに拘りが感じられます。また、ウーゴ・ウガロのような知られざる名手、アルド・プロッティのように海外では『アリア集』が発売されていない歌手のレコードなど、バリトン通も唸らせる盤選がなされています。

裏面に解説などがあれば良かったとも思うのですが、そこは自著『失われた声を求めて』を参照せよ、とのことなのでしょう。

ハガキサイズ 厚手紙 片面カラー16枚組。プラスチック製のスタンドが付属します。

このカレンダーもルーセル・カレンダー同様、世界に2つと無い企画ではないかと思います。バリトンこそ声の王様、オペラは《マクベス》に限る、という方などにお薦めする次第です。

フランコ酒井氏本人からか、当店でしか買えないレアものです。

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¥1,000
在庫 10

SP000065

コレクターの数だけコレクションの形あり。それらの中でも、およそ最も無用と目されるものの一つが作曲家、アルベール・ルーセルではないでしょうか。交響曲、室内楽曲、歌曲など数多ある作品の中でも知られているのは《蜘蛛の饗宴》ただ1曲。それも即座にメロディを口ずさめる人がどれほどいるでしょうか。時に荘重、時に晦渋な作風は、どこを切り取っても有名曲となる素地が見当たりません。しかし、そんなルーセルであるからこその魅力的な作品があるのもまた真実です──セレナード、弦楽四重奏曲、いくつかのピアノ曲、歌曲など。

それにまた、無用と謂われるものを集めている時、すなわち必ず転落する岩を持ち上げているシシューポスのごとき時間こそが、コレクターの最も充実した瞬間、美の瞬間、恍惚の瞬間でもあるのです。

意味を成さない前置きとなってしまいましたが、「ルーセルこそが最も尊い作曲家の一人である」と言って憚らないコレクター氏が、何を血迷ったか「2019年はルーセル生誕150年記念である」と宣い、記念レコード・ジャケット・カレンダー制作の暴挙に出ました。

葉書サイズ。厚手の和紙調紙にカレンダーの数字が活版で刷られ、ジャケット写真はインクジェット(調子よく言えばジクレー印刷)にて仕上げてあり、いささか凝った造作となっています。裏面には通り一遍のレコード解説だけではなく、関連する録音や作品など、ルーセル愛好家の面目躍如たる文章がしたためられています。茶封筒もコレクター氏のこだわりが垣間見えます。カレンダー立ては付属しませんので、なにがしかの工夫が要ります。

以下、コレクター氏自薦文。

2019年はフランス近代の大作曲家、アルベール・ルーセルの生誕150年にあたります。これを記念するカレンダーが、ルーセルの音楽をこよなく愛するレコード蒐集家によって制作されました。各月毎に1950年代から60年代初頭にかけてのルーセルの名盤が12枚選ばれ、裏面には採り上げられたレコードについての解説が付されています。解説はルーセルの録音史を辿れる興味深いものとなっており、SP時代の名演奏や稀少なプライベート録音にも触れられています。

およそ全世界を見渡しても、このようなカレンダー、もっと言えば記念品ですら出版される機会は無いと思われます。そのような意味も含め、貴重な一品かと存じます。

無駄こそが最高の美学、と感じられるコレクター諸氏、我こそはルーセル・コレクターの筆頭であるという方にお薦めいたします。

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¥1,600
在庫 5