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SP000035

モーツァルトの名品、ペルルミュテルによる『ピアノ・ソナタ全集』です。

この全集は、当時フランスVox社から6枚に分けて発売されましたが、当時全盛であったギーゼキングの『モーツァルト全集』などの影に隠れてしまい、『ラヴェル全集』のようにアメリカで発売されることもなく忘れ去られてしまいました。当時、(今でこそ有名となった)リリ・クラウスやチッコリーニも名演を残したのですが、同じような事情で好事家以外に知られることはなかったようです。

この盤は大変意匠の凝った箱に入ったものも存在しますが、状況からみますと全てのセットが箱入りで販売されたわけではないようです。さまざまな事から類推するに、箱入りのものは特別に注文を受けて販売したデラックスセットであった、というのが真相に近いようです。受注数もおそらく限定であったのではないかと思われます。

残念なことに当盤は箱入りではありません。また、盤も全てが美品とは言いがたいものですので比較的安価にて販売させていただきます(とはいえ高額盤であることに変わりありませんが)。各盤のコンディションは下記の通りです。より詳細を希望される方はお問い合わせ下さい。なお、ジャケットは、いずれも比較的良い状態を保っており、ほぼ美品といって差し支えないと思います。

IB110 (NM- / M-) 1S冒頭 ビニル焼けによる2分ほどのノイズ,2Sも冒頭軽いビニル焼けあるがあまり音に出ない,2B 10回ほどのティック音の出るキズ,他浅いキズ、軽めのキズ少々

IB120 (NM / NM- / M-) 1S1B1時 小さなキズによる7回のティック音,2S2、3B 軽めのキズによるノイズ,他浅いキズ少々

IB130 (NM) 浅いキズ少々

IB140 (NM / M-) 1S冒頭 横キズによる10回ほどのノイズ,2S NM

IB150 (NM / M-) 1S NM,2S 冒頭付近 キズによる15回ほどのティック音

IB160 (NM / M-) 2S4B8時 細かいキズによるティック音少々

クラウスやチッコリーニ、あるいはギーゼキングとの比較論もまた楽しいとは思うのですが(これらの演奏も素晴らしいものですから)、それよりもプレイエル・ピアノから香り立つ音、ペルルミュテルの織りなすモーツァルトを心静かに楽しみたいものです。

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¥800,000

SP000038

レコードコレクターであればおなじみの、フルトヴェングラーの1951年DGG録音の《グレイト》の厳密な意味での最初版盤となります。

シューベルトの《グレイト》は、当初ハイドンの交響曲をカップリングした2枚組で発売され、その後シューベルトのみが1枚にリカッティングされました。その2枚組にも「LP33レーベル」や「青テープジャケット」からはじまり、最後は57年ジャケットのいわゆる「三角33」盤までありました。その後の1枚リカッティング盤にも少なくとも2種類のスタンパーが存在し、さらにこれらをDGGに特有のジャケット日付で分類すると、相当な数の版が作られたことが分かります。一昔前であれば、2枚組でありさえすれば「初版」と言われていたわけですから、随分牧歌的な時代だったといえます。ただ、これだけ版が重ねられるというのは、当時のフルトヴェングラーの破格の人気を物語る証左ともいえます。

時代がSP時代からLP時代に入り、複写や編集が自在にできるテープという媒体によって、レコードの版の判別というものはより複雑になりました。いわゆる「音源番号」による管理が事実上不可能になったことはもちろんですが、同一のスタンパーを長く使えるようになったことによって、盤の形状(ミゾの有無やフラット盤かGG盤かなど)やジャケットのデザインが変わっていってもスタンパーは全く同一、ということが当たり前となってしまったのです。このような状況になっても、蒐集家や我々のような生業の人間は、どうにかこうにかこれが初版であろうというものを探すことに血道を上げてしまうのですから困ったものです。

DGGの初期盤は、ジャケット、マトリクスともに制作年月が入っていることもあり、初版を特定するのはかなり容易なレーベルの一つです。ただ、細かなところで見分けるのにそれなりの経験を要する部分もあります。フルトヴェングラーの青テープ盤に限っても少なくとも2種類があり、LP33レーベルの糸縫いジャケット盤は、さらにスタンパーが少し異なりますので、青テープ=初版というほど事は簡単ではありません。この盤は、様々な意味での最初版盤と考えていただいてかまいません。

青テープ見開きジャケット/白抜きLP33チューリップレーベル。コンディションは、盤に浅いキズ、スリキズ等による軽微なノイズは若干ありますが、良い状態。ジャケットは若干のスレ等の他、右側の青テープに破れ(抜け)がありますが全体としては良い状態です。

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¥350,000

SP000032

戦後のオペラ座、オペラ・コミックで活躍した名バリトン、ミシェル・ダン(Michel Dens, 1911–2000)のサイン入り写真。短い献辞が添えられています。ダンはPathé専属だったため比較的多く録音を残しました。『愛の歌』など堪えられません。

88×140mm 光沢印画紙カラープリント,青インクペンよるサイン。

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¥15,000

SP000030

クリュイタンスとの共演などが記憶に残るメゾソプラノ、リタ・ゴール(Rita Gorr, 1926–2012)のサイン入り大判写真です。

181×240mm Agfa光沢印画紙プリント,黒フェルトペンによるサイン。

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¥25,000

SP000025

アルフレッド・レーヴェングート(Alfred Loewenguth, 1911-1983)が、ボゴタの知人(あるいはファン)に宛てた手紙で、レーヴェングート四重奏団のメンバー全員のサインが入った写真が同封されたようです。手紙と写真には1953年の日付が入っています。

手紙には、チェリストのバシューが病気から回復したことや、プロコフィエフやラヴェル、ドビュッシーを録音したことが書かれており(おそらくDGGへの録音)興味深いところです。

写真は今も営業を続けているパリのアルクール写真館のもので、100×148mmの葉書サイズの光沢印画紙です。若干の折れ、汚れなどありますが、おおむね良い状態です。薄紙の便箋はおよそA4サイズ、封筒はハガキ封筒サイズです。便箋はそれなりの傷み等がありますが、破れなどはありません。封筒は大きく破れています。

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¥40,000

SP000058

ジャック・ジャンセン(Jacques Jansen, 1913–2002)はバリトン・マルタンとして、同年代に活躍したカミーユ・モラーヌと並び称される名歌手です。

バリトン・マルタンは、やや軽めの声でバリトンの声域よりも高い部分まで歌いこなすことのできる歌手のことで、18世紀に活躍したマルタンというバリトンが始祖とされていますが、実際にバリトン・マルタンというものが認知されるようになったのは、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》以降ではないでしょうか。ジャンセンとモラーヌの2人もペレアスを当たり役としており、いくつかの録音を残している他、アンゲルブレシュトの指揮で1日違いのダブルキャストで出演したものを聴くこともできます。

ジャンセンとモラーヌは同世代でレパートリーも重なっていたことから、現役の頃からなにかにつけて比較されていたようです。ジャンセンはモラーヌに比べると、いく分直線的であえて細やかな表現を覆い隠すような歌い方をしますが、それがまたジャンセンを特徴づける魅力ともなっています。しかし、モラーヌとジャンセンを俎上に載せるなどというのは野暮というものでしょう。ただ一つ、見てくれという意味においてはジャンセンは長身の美男子であったため、舞台などでは一際映えるものがあったそうです。

102×148mm 光沢厚紙印画紙プリント。もともとはパリのスタジオ・アルクールで撮影したものですが、若干プリントが荒い感じもあり、おそらくGreffという会社で複写プリントしたのではないかと思います。写真下にはなかなかの達筆で献辞と署名が入っています。

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¥30,000

SP000057

マリオ・デル・モナコ(Mario Del Monaco, 1915-1982)は、ディ・ステファノと並ぶ大ドラマティック・テノール。

写真右側は光の反射で傷みではありません。

102×146mm 光沢印画紙プリント。青インクによる署名。

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¥30,000