ロシアのイコン

少し前、友人がライカのデジカメ M8 を持ってやってきたので、手持ちの Tele-Elmarit 90mm を付けてテスト撮影してみました。これがライカの写真なのかどうかは微妙なところですが、そもそもデジタルと銀塩写真を同じように比較するのがナンセンスなのかもしれません。

写したイコンは、数年前にロシアのイズマイロフスキー公園のマーケットで買い、持ち帰ったものです。ロシアではある程度古いイコン(美術品)の持ち出しには規制があるのですが、これが空港の税関で見つかってしまうと、新しい古いを問わず没収されてしまうらしく、税関をおそるおそる通過した覚えがあります。

この「受胎告知」は、面白いことに人物の描き方などがアンドレイ・ルブリョフの「三位一体」とほとんど同じスタイルで描かれています。ルブリョフの偉大さは現代に至るまで影響を与え続けているのかもしれません。