Category Archive: トーンアーム

オルトフォン旧型トーンアーム用コネクター(DIN5ピン広角)

オルトフォン旧型トーンアーム用のDIN5ピン広角タイプのコネクターです。Preh社製旧型ストレートタイプとなります。

Preh社は、ハーマンからニックス時代のRMA/Gアームに付属していたL型コネクターも供給しておりますので、いわば、純正部品のストレートタイプと言ってもよいでしょう。昨今はプレーヤーキャビネットもどんどん厚くなっていますので、L型よりもストレート型の方が扱いやすいようで、L型コネクターのピン部分のみを利用してストレート型に改造したものもよく見かけます(そもそもL型コネクターの用途は、ストレート型では入らない狭い場所で使用するためのものですから、OrtofonがなぜL型を用いたのか…)。

Preh社のDINコネクターも(おそらく何十年ぶりかで)モデルチェンジをしており、現行型は固定ネジがプラスであったり、ガイドキーが国産コネクターと同じようなプレスタイプになってしまっています(旧型はダイキャスト)。ほとんど性能、機能とは関係の無い部分まで気になってしまうのは「病膏肓に入る」の最たるものですが、こればかりは止められません。旧型は市場に出回っているものを探す他ありませんので、今後の入手はかなり難しいでしょう。

また、現在でも入手が容易なDeltron社製の同型コネクターは、メッキが弱いため余りおすすめできません。

コネクターのみですので、ハンダ付けが必要です。線材やRCAコネクターをご提供いただいた上でのトーンアームケーブルの作成も別途有料にて承っておりますので、ご相談下さい。

ある程度数量を確保しておりますので、複数ご希望の場合はお知らせ下さい。

¥ 5,400

フランス Pierre Clément カートリッジ・アーム

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昨今、ヴィンテージレコードの世界で静かな注目を集めているのがピエール・クレマン(Pierre Clément/以後PCと略)のカートリッジです。PCは、1950年代初めころにフランス放送のために開発され、50年代の半ば頃には一般向けにも発売されたようです。

しかし、ステレオから軽針圧カートリッジの時代へと移り変わる中、標準ヘッドシェルへの対応やステレオカートリッジの開発をしないまま徐々に時代から取り残されていきました。60年代にシュルンベルジェ社(Schlumberger)傘下となり、主に放送局向けに開発、保守を続けていましたが、70年代半ばにはその製造も終了したようです。シュルンベルジェ時代には、トーンアームの形状はそのまま接点を2つ増設し、ステレオ用のシェル(カートリッジは開発しませんでした)も開発しましたが、基本設計の古さを隠すことはできず、ほとんど普及しなかったようです。世はオルトフォン、SMEの時代ですから、それもやむを得ないところでしょうか。

フランス国内ですらほとんど忘れ去られていたPCがフランス、そして日本のオーディオマニアに知られるようになったのは、ここ10年ほどではないでしょうか。モノラルのみであったこと、カートリッジのコネクターが独自方式で、PC製のプレーヤーを使うか、少なくとも専用アームを使う必要があったことが、一部の好事家のみに使われていた大きな理由ではないでしょうか。現在は、汎用アームへ取り付けるためのアダプターも作られており(後で述べますように本体カバーを削る必要があるのが難点ですが…)、比較的容易にPCカートリッジを楽しむ環境ができつつあります。

PCのカートリッジは、基本的にはバリレラ型に分類されますが、前述したアームのコネクターも含め、極めてユニークな設計となっています。カートリッジが取り付けられるアームは、デッカのようにコネクター部で角度を付けられることもなく完全なストレートパイプとなっており、いわゆるトラッキングアングルは、ネジ止めされているカンチレバーを斜めに取り付けることで実現しています。また、アームはかなり極端に前傾しており、カートリッジ本体の接続部根本にわずかに角度を付けることで、アームの角度を緩和しています。

トラッキングアングル、アーム角度ともにアームの方で解決した方がスマートに感じる部分を全てカートリッジで解決してしまう、というのはかなり非合理的に感じられますし、おそらく日本のエンジニアであれば思いもつかないような(ある意味かなり乱暴な)方法といえるのではないでしょうか。とはいえ、この方法だからこそPCの魅惑的ともいえる音が実現されている、と言うのもいささか飛躍が過ぎるように思います。

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PCのカートリッジには、長期間に渡って作られていたためか、かなり多くのバリエーションが存在します。

大まかに分類しますと、まずはコネクターの形状により旧コネクター、新コネクターの2つに大別できます(2つのコネクターには全く互換性がありません)。内部構造も一度大きく設計変更がなされ、シングルコイルの旧型と、ダブルコイルの新型に分けられます。新コネクターのものにはダブルコイルのもの(L7B他)しか存在しませんが、旧コネクターのものは、シングル(E25M他)、ダブル(L6B/E25B)の2種類が存在します。

新コネクターのものは設計も安定し、ほぼ同じような外観を保っていますが、旧コネクターのものは、指かけの止め方の違いや、カートリッジ固定ネジの形状、PC刻印の有無など、多くのバリエーションがあります。仕様変更が頻繁に行われてたほか、オルトフォンなどと同じように、特注仕様のものもあったのではないかと推察されます。またカバーの色はLP用の赤色の他、78回転SP用の銀色(無塗装)のものがあり、こちらには針圧調整のためオモリが入っています。他に少数ながら青や金色のものなどもあるようです。

音について一言で言ってしまえば「フランスの音」ということにつきます。少し甘く華やいだ音、決して理詰めにはならないが繊細に詰み重ねられた音。まさにその時代のフランスを体現しているように思います。若干の遊びを残したところがまたフランスらしさでもありますが、これがダブルコイルの新型になると、随分と現代的な音作りとなり、オルトフォンにも遜色ないほどのハイファイフレンチサウンドを楽しむことができます。

前述のように、この特殊なカートリッジを汎用アームへ付けるためのアダプターがいくつか開発されています。しかし、長さの関係から旧コネクターのものしか使えず(新コネクターは本体が少し長いため、オーバーハングが合わせられません)、また、汎用アームのトラッキングアングルの関係から、針先をまっすぐに取り付ける必要があり、カートリッジカバーの一部を削らなくてはなりません。

「針先の傾きこそがPCの音の秘密である」などと野暮を言うつもりはありませんが、カートリッジカバーを不可逆的に削ってしまう罪悪感は消せませんし、PCの専用アームは確かに他に代えがたい音色ねいろを持っています。やはりこのカートリッジは専用アームとともに使うのが本筋であるように思います(であればターンテーブルからPC製を使うのが筋であろうとのご意見もありましょうが、随分と試行錯誤と試聴を繰り返しましたが、今のところはトーレンスで鳴らす音の方が私は好きです)。言ってしまえば、例えSMEアームへ取り付けた方が音が良かったとしても、あえてPCのアームを使うのが風雅というものではないでしょうか。

現在、旧型コネクターのカートリッジとアームを数セット在庫しております。アームはちりめん塗装、ハンマートーン塗装、グレー塗装のものなど数種類あります。新型は1セットのみ在庫があります。アームはすべてトーレンスTD-124用のアームベースに取り付けてありますので、TD-124であればそのまま使用可能です。他のターンテーブルも木製のキャビネットであれば、比較的容易に取り付け可能です(ガラード301への取り付け実績があります)。

PCカートリッジは日本国内でも随分と出回るようになりましたが、音割れしやすくトレースが悪い、浅いミゾのモノラル盤だと針飛びしやすい、などとおっしゃられる方が時々おられます。しかし(主としてダンパー周りが)きちんと調整されたPCカートリッジにはそのような事はほとんど起こりません。決してお勧めはしませんがステレオ盤ですら再生可能なほどです。特にダブルコイルのものは、ダンパー構造が簡略化されているため、フランスで調整されてきた、というものですら満足にトレースできないものが散見されます。またシングルコイルのダンパーも、調整範囲こそ少し広いものの驚くような構造のため意外なほど調整が容易ではないのです。

これらのPCカートリッジのダンパー調整、交換等も国内にて可能ですので、トレース等に問題のある場合はご相談いただければと思います。

Ortofon Type AD / A-212 トーンアーム・セット

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Ortofon type ABのご紹介でも少し触れましたが、本品は、Ortofonの33回転LPと78回転SP兼用のカートリッジと、AD専用アームのA-212(実際は2ピン出力のオルトフォンはどれも取り付け可能です)のセットです。

SPからLPへの移行期にオーディオメーカーにはLP、SPどちらも再生できるようなカートリッジが要求され、様々な「兼用型」カートリッジが開発されました。原始的なものでは、小ねじでカンチレバーごと交換できるものや、カンチレバー差し替え型などがありましたが、もう少し便利なところで有名なものが、GEバリレラ針のターンオーバー型やTannoyのカートリッジごと裏返してしまう変形ターンオーバー型などです(今考えてみれば随分乱暴な方法ですが)。GEの方式は、バリレラ型だからこそできたアイディアものだと思います。

さてそれではMCの雄Ortofonはどうしたか。これがなんとも驚きの方法でSP、LP兼用針を実現してしまったのです。カートリッジには何の手も加えず、カンチレバーの先をY形にし、その2又の先端にそれぞれSP針とLP針を取り付けたのです。そして、専用アームを開発し、カートリッジを左右に少し傾けることによって、SPとLPの切り替えが出来るようにしたのです。この方法の優れている点は、カートリッジ本体にほとんど手を加える必要がないため、音の良さが犠牲にならないところです(厳密に言えば、針先が少しオフセットされ、傾いたカートリッジの影響はあるのでしょうが、当時のLPの規格と振動系の実効質量を考えれば無視できるレベルであったと考えられます)。

トーンアームはカートリッジを振るため、ガイドピン用に左右の溝が切られている専用設計ですが、通常のAタイプやCタイプでも真っ直ぐに取り付けることができるように工夫されています(ガイドピンを多少短くする必要があります)。トーンアームのデザインからいくと、ABやCBのアイボリータイプを取り付けるのが、最もしっくりとくるとは思いますが。オモチャのようなトーンアームですが、中にゼンマイ式のバネが入っており、ダイナミックバランス型となっています。針圧は、LPとSP(N)の2種類の切り替えしかありませんが、中間で止めることも可能で、ADを着けた状態でおおむね5gから12gの間で調整できます。トーンアームによって音が驚くほど変わるのは周知の事ですが、こんな(と言っては失礼ですが)アームからよくぞこんな音が出るものか、と驚いてしまいます。材質の吟味はもちろん、ゼンマイバネによる針圧の印加に秘密がありそうです。

カートリッジは針先の確認とダンパー交換済です。おなじみMelodiya盤のLPや久々に入荷したイグナチウスのシベリウスのSPなどで試聴しましたが、まさにオールドOrtofonそのものの音です。

アームは、ところどころに余り目立たない細かな欠損や首振り部の補修などありますが、機能には影響ありません。専用アームレストも付いており、Thorens TD-124用ボードに取り付けてあります。アームケーブルは付属しませんが、別売で制作可能です。またコネクターが必要な場合などについてもご相談下さい。

¥ 420,000

Ortofon アームレスト/アームベース

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Ortofonのアームレストとアームベースです。いずれもかなり古い時代のものです。

アームレストは、はっきりとした時期は分かりませんが、旧型のRMA/RMGの頃のものではないでしょうか。ネジ部が長いので、厚いキャビネットにも使用可能です。

アームベースは初期のRF297等に使われていた時代の真鍮製のもので、その後のアームベースに比べ、造りが極めて堅牢となっています。

いずれも古いものですので使用に伴うキズなど多少ありますが、大きく目立つようなキズはありません。アームレストは1個、アームベースは2個在庫があります。

SOLD

Ortofon RF-297(後期型)

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OrtofonのAシェル用ダイナミックバランス型トーンアーム、ロングアームとなります。

RF-297は元々EMTが自社のプレーヤーに搭載するためにOrtofonへ制作委託をしたもので、OrtofonはRF-309をベースとしてRF-297を制作しました。その後RF-309はRMA-309などに取って代わられましたが、RF-297だけは業務用であったためかその後も長きに渡って製造が続けらました(日本からのリクエストがあったとも聞きます)。結果としてOrtofonの最も古い設計のダイナミックバランス型トーンアームが現在でも比較的容易に入手できる状況が生まれたのでした。

RF-297は50年台末から80年台まで製造が続けられたため、少しづつマイナーチェンジが行われましたが、大きく前期、中期、後期に分けることができます。このRF-297は後期型となります。オモリ部分に初期型と同じようにゴムを挟む共振防止用の改造がされています。

アーム先端近くに使用に伴うごくマイナーなスレやキズなどありますが、おおむね美品といえると思います。黒塗装部分も真鍮の地肌が出ている部分はほとんどありません。動作も確認済みで問題はありません。付属品はアームベース、アームレストとなります。アームケーブルは純正品ではありませんが、ノイマンのピンコードを使った若干作りの荒い社外品が付属します。箱は付属しません。

その他、細かなことについてはお問い合わせ下さい。

SOLD

Ortofon RF-297(後期型)

 

OrtofonのAシェル用ダイナミックバランス型トーンアーム、ロングアームとなります。

RF-297は元々EMTが自社のプレーヤーに搭載するためにOrtofonへ制作委託をしたもので、OrtofonはRF-309をベースとしてRF-297を制作しました。その後RF-309はRMA-309などに取って代わられましたが、RF-297は業務用であったためその後も長きに渡って製造が続けらました。結果としてOrtofonの最も古い設計のダイナミックバランス型トーンアームが現在でも比較的容易に入手できる状況が生まれたのでした。

RF-297は50年台末から80年台まで製造が続けられたため、少しづつマイナーチェンジが行われましたが、大きく前期、中期、後期に分けることができます。このRF-297は後期型となります。

アームはほぼ美品といえると思います。黒塗装部分も真鍮の地肌が出ている部分はほとんどありません。ただし、軸受上部のマイナスネジにメンテナンス時についたと思われるキズがあります。もしネジが入手できれば交換できるのですが…。動作も確認済みで問題はありません。付属品はアームベース、アームレスト、取り付けネジセットとなります。アームケーブルは付属しませんがオルトフォンの旧タイプ(DINワイド5ピン)ケーブルをそのまま使用することができます。また、別途用意することも可能ですのでご希望の場合はお問い合わせ下さい。箱は付属しません。

その他、細かなことについてはお問い合わせ下さい。

SOLD

Ortofon RMA-309(中期型)

 

OrtofonのAシェル用ダイナミックバランス型トーンアームのロングアームとなります。中期型のハーマン時代に輸入されたものと思われます。

中期型は、後部ウエイトのアームが黒い樹脂製であるのが特徴となっています。前期型の同じ部分は、金属のアームがゴムを介して接続されているため、経年によるゴムのヘタリでウエイトの傾きが起きてしまいます。また後期型は、アームを差し込んでいる軸受が樹脂製となり強度が弱いため、軸受そのものの破損によるウエイトの落下が問題となります。その点では、中期型の樹脂アームは強度的に非常に安定しており、今までに折損や傾きといった事例は聞いたことがありません。長期にわたって安心して使えるのではないかと思います。音質的には(他の時期のものと比べ)最も締まった厳しい音のするアームだと思います。

アームは若干のくすみなどはありますが全体としては美品、動作にも問題はありません。片側の軸受ナットのメッキが一部剥がれているようです。また、アームレストのベースに多少の握りキズがあります。アームケーブルは純正品は欠品です。ベルデンのテフロン線とスイッチクラフトのRCAプラグ、ノイトリックのDINコネクターによる自作のものが付属します。箱は付属しません。

細かなことについてはお問い合わせ下さい。

SOLD